キャンプ旅に行こう 秘境駅と言われる、JR飯田線田本駅にちょいと行って参りました。さてどんな駅なのでしょうか?
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秘境駅・田本 訪問記

2005年9月某日

JR飯田線には、「田本(たもと)駅」という駅があります。駅自体は無人の小さな駅なんですが、鉄ヲタの間では「秘境駅」のトップクラスに位置するある意味有名な駅でもあったりします。という訳で、とある晴れた日にちょっくらディグリーで散歩がてら行ってまいりました。

田本駅の位置は、ツーリングマップル中部北陸版P41-C-4または関東甲信越版P15-C-4。県道1号線からのアプローチになる。という訳で炎天下の下、汗をダラダラ流しながらトコトコと南へ走る。

やがて右側に「お食事処・奈川」というお店が見えてくる。このお店、田本駅を訪問するにあたっての目印であり、秘境駅マニアにはオアシスのようなお店となっているようです。

店のちょうど反対側に駐車できる場所があったので、日陰にデグを止める。これからの道のりの事を考え、近くの自販機でお茶を買い、田本駅に向かって歩き始める。ちなみに田本駅へはバイクや車では行けません。歩いていくか、JR飯田線そのものを使わなければなりません。

お食事処・奈川です。県道から右に入っていく道がありますが、これが田本駅へ向かう最初の分岐。
右の自販機でお茶を買って、いざ田本駅へ。

この写真にも田本駅への入口があります。さてどこでしょう?




(答え:左のガードレールの切れ目)
ちょっと行くと、こんな分岐が。

さて問題です。田本駅に通じている道はどれでしょう?




(答え:一番左の下っていく道)

分岐を過ぎ、トコトコと急坂を降りていく。ほとんど人が通らないというのが道の状態を見てもすぐわかる。以下、道の状態を順次紹介して行きます・・・。

竹が豪快に曲がって道の上に覆いかぶさっております。路面はコンクリートが敷かれているんですが、すっかり苔むしております。
更に先へ進むと、崖に無理やり道が作られております(^_^;)

しかし、これが田本駅へのメイン道路なのである!

ところが更に先に進むと・・・
げっ!
げげっ!
おいおいおいっ!
またかよっ!

大雨が降って間もないという事もあるんだけど、いや〜凄い道でございます(^_^;)

ようやく倒木地帯を過ぎ更に急坂を下る事、約10分・・・ようやく田本駅がその姿を現しました。

これが秘境駅・田本の全容でございます〜。絶壁に無理やり作られているというのが一目でわかります。

ホームに下りるには、トンネルの上を通って急な階段を下りていかねばなりません。

階段を下り、ホームに立つ。周辺には人の気配は全く感じられず、聞こえるのはセミを初めとした虫の声と木々が風にそよぐ音だけ。

待合室に入ると、「駅ノート」が置かれていた。これは秘境駅など田舎の無人駅に置かれている事が多い鉄道マニア(秘境駅マニア?)が訪問記念に書き残しておく為に置かれているもの。しばらくベンチに座って読みふけってしまいました(^_^;)

こんな駅でも上下各8〜9本の電車が停車します。乗降客は地元の小中学生がほとんどみたい。
田本駅の駅ノートです。こういった無人駅の他にも、北海道の廃線になった駅跡にも置かれている場合が結構あるようです。

とりあえず目的が達成したところで帰路に付いたわけだけど・・・県道まで延々急な登り坂。きつかったです(-_-;) 途中で何度木陰で休憩して息を整えた事か(^_^;)

田本駅を後にし、次に温田(ぬくた)駅に立ち寄ってみた。ここは有人駅なのだが、保線車両を止めてある引込み線に面白い車両があるんですよ。

線路と道路を両方走れる、保線用レールトラック。線路を走る時は線路用車輪をレールに乗せて前輪を持ち上げて、後輪をレールに押し付ける形で走ります。道路も走るので当然ナンバーも付いています。

まだ新しそうな車両です。
こちらは保線員の輸送用と思われるレールバス・・・なんですが、ほとんど使われていないようです。すっかり汚れまくっている上にワイパーも破損しています。

一般のマイクロバスを改造して作られた車両のようですが、道路を走れない以上方向転換ができないので確かに使いにくそうです(^_^;)

両側に運転席を作ればよかったのにねぇ。

とりあえず、これで田本駅訪問の散歩は終了。次の秘境駅訪問のターゲットは候補駅がいくつかあるんだけど、どこにいつ行くかは只今検討中・・・。


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